将来の出口戦略(売却を有利に進めるためには、やはり取引が最も活発な価格帯を見極め、そのボリュームゾーンに合致する物件を検討することが不可欠です。
現在、主要都市の全体平均では、市場を牽引する「ハイエンド層(高価格帯)」の年間上昇率が6.6%にとどまる一方、「アフォーダブル層(低価格帯・エントリー層)」は11.5%という驚異的な成長を記録しています。
これは、金利上昇により借入能力が制限された買い手のリクエストが、特定の「手の届く価格帯」に集中している現状を裏付けています。
地域別の四半期推移を見ても、この傾向は顕著です。
ブリスベン: アフォーダブル層の伸びが6.4%
パース: 同層が8.4%と大幅な上昇
シドニー: ハイエンド層が-1.6%と下落に転じるなか、アフォーダブル層は+1.7%とプラスを維持
このように、値ごろ感のある価格帯は底堅いだけでなく、今なお激しい価格競争が続く「売り手優位」の市場です。
投資家にとっても、この層の物件は需要が絶えず、空室リスクを抑えながら着実なキャピタルゲインを狙えるという、極めて明快な投資戦略の指針を示していると言えるでしょう。

