「先日、気に入った物件を見つけたのですが、不動産は今が買い時ですか？不動産が全体的に下がっているようなので、もう少し待ったほうがよいでしょうか？」という類の質問を頂くことがあります。 特に今のような時期はメディアで不動産価格が下がっているという報道が頻繁に流れていますので、その質問の内容も理解できます。 私の答えは「投資用の不動産であれば少し考えて、お住まい目的であれば、そして無理なく買えるようであればいつでも買いですよ」、です。 理由は至って簡単で、投資用は基本的に「儲けるため」が目的で、住まいは「夢、安定、安全、安心」等、様々な感情が絡み、端に「お金」だけでは済まされない重要な要素が多くあるからです。実際のところ自分の家を買って、初めて入居する瞬間は、人生最大の幸福感を感じるはずで、そのくらい人生に大きなインパクトがあります。 とは言っても不動産を安く買いたいと思うのも、よく理解できます。何とか安く買いたい。。これが人情ですから。 そこで、私は次のような質問をします。「どのくらい安くなったら購入しますか？」と。そうすると大体が「できれば安く」と返ってきます。その答えには、このようにアドバイスします。「そのできれば安くという金額に固執した結果、気に入っている物件を買い損ねた際の自分（そして家族）の様子もイメージもしてみてください」と。。 どちらを優先するかは各々の事情によりますが、ここでのポイントは、お住まいを購入する際にはトレンドを見るのではなく（もちろん大事ですが）、今、目の前にある気に入った物件を購入できたら、どのようなライフスタイルが実現できるか？という長期的な計画で考えを持つことが極めて重要だということです。 当然ではありますが、あまり無理（ちょっとはいいかもしれません）をして購入するものではないように思います。