日本では「地上げ」というと、少し怖いイメージがあるかと思います。地上げをする土地に家やマンションがあると、住人に対して「あの系」の人達が「地上げ屋」として手段を選ばず嫌がらせをして退去させる。バブルの時は、その行為が顕著になり社会問題としても取り上げらた程です。一方、豪州では「地上げ」はとてもスマート(賢い)なビジネスとして受け入れられています。勿論、業界用語があります。「地上げ」という負のイメージを抱かせるような言葉ではなく(日本人にとっては)、「Amalgamation」といいます。直訳すると「まとめる」という意味になります。地上げをする大きな目的は土地の面積を大きくして容積率(つまり床面積)を高め、デザイン性に柔軟性を持たせることにつきます。容積率が高くなると分譲できる住居数が増えるために利益率が高くなります。地上げ屋はそれを見越して適当な案件を見つけ、そして、その周辺の土地をまとめて、開発業者に高く転売する訳です。では対象の土地に家やマンションがある場合はどうなるか。。?実は、日本のように住人に対して嫌がらせなどする必要は全くありません。オーストラリアでは日本で言う定期借家の期間がたったの6ヶ月〜12ヶ月なのです。更に、満期を迎えた時点で、ほぼ自動的に空室の状態で所有者に戻ってくるので(法律でそのようになっています)、地上げ屋は、基本「待つ」だけで良いのです。どうですか?こちらで一儲けしたいのであれば「地上げ屋」になるのも一案です。ただ、地上げ屋ですと、やはり日本人は聞こえが悪いので、「投資家」の方がいいかもしれません。。
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オーストラリアの地上げ屋さんは怖くない