弊社で管理していたウオーターフロント物件を、オークションで売却することになり、先週末に、見込み以上の金額で落札されました。オークションは、不動産売買の一つの手法ですが、オークションで売ることで、良い結果を得ることができるのか?を考えてみたいと思います。通常、オークションで売却すると決めると、不動産仲介サイトに広告を出して、約1か月間、オープンハウス(内覧会)を実施します。その後、オークションを行います。内覧会では、売り主の売却希望額を内覧者に伝えることは、法律で禁止されています、代わりに、近隣の類似物件の売却事例を示して、入札の参考にしてもらいます。今回、オークションに備えて、ウオーターフロント物件のオークションを2件、見に行きました。最初の物件は、今回、売却した同地域ですが、数組の購入希望者が競い合い、約1時間以上、入札が続き、価格は、どんどん上がり、思った以上の金額で落札。オークションでの販売が成功したと感じました。一方で、もう一つの物件は、別の地区ですが、土地の広さや物件の中身は、前述の物件より優れている物件でしたが、実際に入札した人は、1組のみ。競争もなく、しかも、その価格が売り主が希望していた金額より低かったため、オークションは流れました(PASS)。昨今、不動産市況は、活況を呈していて、「今なら、高値で売れます」という雰囲気ですが、実際、この2件を見て、現実は、そう簡単ではないと思いました。オークションは、不動産市況が低迷しているときは、たたき売りの場になって、買主はとにかく安く買いたい、売主は早く不動産を売却して換金したいという人が多く、思った以上に安く売却されます。一方で、不動産市況は好調の時は、オークションをすると、多くの入札者が競い合い、価格が跳ね上がります、「買いたい 」という感情がぶつかり合うという雰囲気です。今回、弊社で売却した物件には、数組の入札者がいたお陰で、価格が上がりましたが、勝敗を分けたのは、何かと考えてしまいます、地区の違いもありますが、タイミング、そして、その日の天気も影響すると感じました、結局、オークションがいいかは、やってみないと分からないとの結論です。ちなみに、不動産仲介サイトRealestate comのデータでは、先週1週間で、クイーンズランド州のオークションで販売した物件数が121件で、そのうち、88件が売却され成功率は73%と高い数字でした。なお、オークション以外で売却された物件総数は1,550件でした。(2021年8月31日の午後5時時点の数字)
【realestate.comのクィーンズランド州のデータは以下から↓↓↓】
https://www.realestate.com.au/auction-results/qld