豪州の不動産業者と日本の不動産業者との違いはブログでも何回か説明したことがあります。おさらいすると豪州の不動産業者は日本でいう仲介業”しか”できず売買はしません(強引にしようと思えばできなくもないが一般的にやりません)。日本では不動産業者は物件の売買もします(自社で仕入れて売って利益を得る)。それを専門にしている不動産業者もいます。
さて、日本の不動産業者と会話をしていると時々違和感を感じることがあります。その会話の内容はこんな感じです。
日本の不動産業者 : この土地は1年前に坪10万円だったけれど隣の土地が最近、坪20万円で売れたと”聞いたから”今はこの土地は坪最低20万円はするんじゃないかな。
豪州の不動産業者 : そうなんですか、すごいですね! その隣の土地が坪20万円で売れたという裏付ける資料なんかはでるものですか?
日本の不動産業者:それは分からないな。
豪州の不動産業者:でも坪20万円でうれたという裏付け資料がないとこの土地の評価しようがないですよね。
日本の不動産業者:それがあったらすごいよね。
豪州の不動産業者:えっ?ないんですか?
この会話の内容からわかるように日本では不動産の売買事例がほぼ公開されておらず、その結果アバウトな会話の内容になってしまう傾向のようです。
豪州ではこのような会話はアウトですが逆に日本では売買もやっている不動産業者にとっては有利だといえます。何故なら商売相手は何も情報を持ち合わせていない可能性が高いわけですから。。
日本の不動産業者はいいな、とたまに思いますが、不動産取引の透明性で米国、英国に次いで世界3位の豪州で30年以上も不動産ビジネスをしていますと尻込みしてしまいます。
ちなみに日本は不動産取引透明度25位です。