先週日本の出張から戻りました。滞在中にセミナーの開催と顧客面談がありましたが、その中で「最近資源価格が下がっているのでオーストラリアの景気は悪いのではないか?」というご質問をよく頂きました。オーストラリア=鉱物資源、と確かにイメージ的にはオーストラリアの経済は鉱物資源に依存しているような印象をうけますが、実はそうではありません。確かに鉱物資源の輸出はオーストラリアの経済に大きな恩恵をもたらしていますが、GDP(国内総生産)の産業別構造をみますと鉱物資源関係は僅か9%程で、約74%以上はサービス業(つまり第三次産業)で構成されていて、基本的には国内内需主導で景気は成長してきているのがわかります。中国の急速な経済発展により鉱物資源関係においては一番の恩恵を受けたオーストラリアはメディアで「資源大国」ともてはやされ、つい私もセミナーやお客様に「オーストラリアは資源国家ですから、将来は期待出来ますよ」という言葉を売り文句のひとつにしていましたが、実は資源ブームがおこる前からオーストラリアは年2-3%の水準で成長してきています。今後はもっと大局的にオーストラリアという国を評価してお客様にご案内していかなかなければと思っています。
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オーストラリアは資源だけで成長&儲かっているのではない。