オーストラリアの居住不動産の価値はほぼ毎年上昇しています。中央準備銀行の金融政策や不動産の需給関係により価格の調整の(下落傾向)時期に入ることもありますが、過去30年ほどのトレンドは基本的には「右肩上がり」となっています。
最近は教育のグローバル化に対する関心度が日ごとに高まっていることから、子供が留学する際の住処として物件をお求めになる方が多くなりました。
住まいを構えるとなると「賃貸か購入か?」という悩ましい質問が出てきますが、オーストラリアでは住まいは購入した方が良い、という結論になりそうです。
一般論として、日本の不動産は時間の経過と共に価値が下がるものと考えられています。毎年人口が減少する中、節税対策と銘打った新規住居の供給過多により需給関係が緩み、その結果空き家が増えて、最終的に家主の資産価値が下がるという構図です。
一方で、オーストラリアはその真逆の構図で、毎年増える人口と共に経済規模が拡大し、安定した物価上昇(家賃を含む)があり、その結果、不動産価値が上昇するという状況が過去30年間以上続いています。
以下の表は賃貸と購入の二つのシナリオです。お子様が留学で5年間住まわれることを仮定。親御さんが1年に数回程、お子様を訪ねることを想定し2BRM(日本でいう2LDK)の住居を賃貸か購入かでシナリオをたてています。
賃貸の場合 週$800 (月額$3,466)の物件を借りた場合
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 合計 | |
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週家賃 | $800 | $840 | $882 | $926 | $972 | ― |
年間 | $41,600 | $43,680 | $45,864 | $48,157 | $50,565 | $229,866 |
- ※賃料は毎年5%上昇にて試算
購入の場合 価格$800,000の物件を購入した場合
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | |
---|---|---|---|---|---|---|
不動産購入価格 | $800,000 | ― | ― | ― | ― | ― |
取得経費(15%) | $120,000 | ― | ― | ― | ― | ― |
不動産価値/売却額 | $840,000 | $882,000 | $926,100 | $972,405 | $1,021,025 | |
売却経費(3.5%) | ― | ― | ― | ― | ― | $30,631 |
投資額/回収額 | $920,000 | ― | ― | ― | ― | $990,394 |
- ※上記は予想で内容を保証するものではありません
- ※5年間入居した後、6年目で売却
- ※価格は毎年5%上昇にて試算
- ※取得経費:取得印字税、登記費、弁護士費、その他実費
- ※売却経費:仲介手数料、広告費等
賃貸の場合、約$230,000(約2,000万円)の現金が減るのに対して、購入の場合には不動産と取得経費が回収できた上に$40,000(約400万円)余剰が出る可能性もあります。つまりお子様が留学中の住居費、そして親御さんの滞在費もかからないことになります。
購入する場合の利点
また、不動産を購入する経済的な利点に加えて、以下の点も購入する際に考慮される点になります。
- お子様が勉学に集中できる
- 賃貸契約条件の変更や家賃の値上げを心配する必要がない
- 定期的な家主チェックもなく自由に使える
- 日本国外の分散資産として有効
- お子様が利用を終えたのち、賃貸事業資産として運用し続けることができる
- オーストラリアの経済成長に応じて資産価値も上昇する
お住まいを賃貸にするか、購入するか、いずれもオーストラリアで快適な住環境を実現する上で大切な選択肢となります。ご検討の際には、お気軽にワイドエステートまでご相談ください。ご要望をお伺いした後に最適なアドバイスをご提供させていただきます。