今回訪れたのは、岐阜県・養老町にある「養老天命反転地」。名前からして、なんだか不思議な場所。
養老天命反転地は、世界的に活躍したアーティスト・荒川修作氏と、そのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏が30年以上にわたって構想した体験型巨大アートパーク。約18,000㎡もの広大な敷地には、水平や垂直の線がほとんどなく、人工的な地平線や起伏がいたるところに配置されています。
まっすぐ歩いているつもりなのに、なんだか身体が傾いているような……。
自分が斜めなのか、地面が斜めなのか、だんだん分からなくなってきます(笑)。
人間の平衡感覚や遠近感を揺さぶる仕掛けがいっぱいで、人によっては平衡感覚が乱れて、車酔いのように気分が悪くなってしまうこともあるそうです。
ここは、作品を眺めて楽しむ普通の美術館とはちょっと違って、歩いたり、登ったり、身体を傾けたり。 自分自身がアートの中に入り込み、身体全体で作品を感じる場所。
公園全体が一つの巨大なアート作品になっている、とても不思議な空間です。
この日はお天気にも恵まれ、青空と緑が本当にきれいでした。カラフルで不思議な建物や地形が青空と緑の中に浮かび上がり、歩いているうちに、どんどんこの不思議なアートの世界に引き込まれていきました。
でも……
平日に訪れたとはいえ、こんなに素敵な場所なのに、人がほとんどいない!ほぼ貸切状態でした(笑)。
私たちにとっては、人を気にせず、ゆっくり歩いたり写真を撮ったりしながら楽しめたので、とても贅沢な時間でした。
でも同時に、「こんな面白い場所、もっとたくさんの人に知ってもらえたらいいのになぁ」とも思いました。
有名な観光地だけではなく、その土地に住んでいる人でさえ意外と知らない面白い場所が、日本にはまだまだたくさんあるのかもしれません。
海外に長く住み、日本へ帰るたびに、今まで当たり前だと思っていた日本を、少し違う目線で見るようになりました。
今回の日本滞在では、そんな「知らなかった岐阜」を一つずつ発見することも、楽しみの一つになりました。
馬籠宿とはまったく違う岐阜の魅力を楽しめた、養老天命反転地。
アートが好きな方はもちろん、ちょっと変わった場所を体験してみたい方にも、ぜひ一度訪れてほしい場所です。




