私の実家がある岐阜県は、とても広く、見どころもたくさんあります。でも、私は山に囲まれた飛騨の出身。岐阜県出身とはいえ、意外と行ったことのない場所、知らない場所がたくさんあります。
そこで今回の日本滞在では、高齢の母を連れて、実家から車で1時間ほどのところにある「馬籠宿」へ行ってみました。
中津川市には昔から時々行くことがありましたが、実は馬籠宿を訪れるのは、私も母も今回が初めて。
馬籠宿は、江戸時代に江戸と京都を結んだ中山道の宿場町の一つ。石畳の坂道に沿って昔ながらの建物が並び、江戸時代の宿場町の面影を今に残しています。また、『夜明け前』などで知られる文豪・島崎藤村ゆかりの地としても知られています。
馬籠宿へ向かう途中の、のどかな田園風景もとても素敵。
そして到着すると、石畳の坂道に沿って小さな店や昔ながらの建物が並び、とても風情のある街並みが広がっていました。
高齢の母にとって坂道を歩いて登るのは少し大変でしたが、歩く距離はそれほど長くありません。母と手をつないで、ゆっくりゆっくり坂道を上りました。
そんな時間も、この坂道を一緒に歩いたこと自体が、私にとってちょっと特別な思い出になりました。
そして、もう一つ驚いたのが外国人観光客の多さ。観光客のほとんどが外国人という割合。
馬籠宿まで来るだけでも結構大変だと思うのですが、大きなスーツケースをガラガラと引きながら石畳の坂を上っている旅行者も。
「この坂をスーツケースで上るのは大変だろうなぁ……」と思いながら、その光景を眺めていました。
昔ながらの日本の宿場町。
石畳の坂道と古い家並み。
そこを行き交う世界各国からの旅行者たち。
私自身も初めて訪れる場所だったこともあり、まるで昔の日本にタイムスリップしたような、それでいてどこか異国の空気も混ざっているような、不思議な空間でした。
海外に長く住んでいるからなのか、日本に帰るたびに「日本って、まだまだ自分の知らない素敵な場所がたくさんあるんだな」と感じます。
遠くまで旅をしなくても、実家から車でたった1時間。
母と一緒に、また一つ新しい「岐阜」を発見することができました。


