メルボルンオーストラリアトヨタ本社のAltona工場を見学してきました。広大な78ヘクタールの敷地でオーストラリアにおける主要な車両製造工場でしたが、2017年に生産を終了しました。生産終了を決めたのは2014年とのことで、3年も前にそれを発表する事で働いてくれた従業員のこれから先の将来の働き口を斡旋したり、違う分野の仕事を目指す場合の職業訓練や技術取得などの時間を考慮してとの判断だったそうです。 単に車だけを作って販売台数を増やすという事ではなく Leave no one behind(誰一人取り残されない)は持続可能で誰もが利用できて、人、物、車が安全にスムースに環境に優しく移動できる社会を目指すというのがトヨタの基本理念とのことです。もちろんすべての従業員皆が満足しての終了ではないかもしれませんが、そこはさすがトヨタ社、人情に厚いです。
工場見学の後にメルボルン日本人会、商工会の代表の方達との夕食をしまして、その席に出席されていた方のだんな様がまさにその境遇で、今はタイの工場で働いているとのことです。現在その敷地は、技術開発や環境イニシアチブを担うCentre of Excellenceとして活用されています。 Product Centreには、あらゆる場面を想定したシュミレーションの道路や坂道、池などが作られていて、市場向けのカスタマイズや車両テストが行われています。水素工場では 再生可能エネルギーと水素技術を活用したHydrogen Demonstrationが進められており、持続可能なモビリティ社会に向けた実証実験も行われています。建物自体は生産工場の頃のままで内部を改装して明るい雰囲気でありながらもよく見ると工場ラインだったんだなぁ、という事が分かるような感じに仕上げています。水素車Miraiが完成する前段階の車が展示されていて(ドアが上に開く)、ちょうどそこにその車をデザインされた方が通りかかり、お目にかかる事が出来てGood Timing でした。水素車はEV車に比べて一切二酸化炭素を排出しない環境に優しい次世代の車で、スピーディーに充電が出来て(EV車が30分かかるところを3分で充電可能)、走りも静かでかつ力強さがある願ったりの車ですが、まだ価格面、水素ステーション設置場所の普及などが発達しないと、なかなか現実として一般の人が利用できるような車になるのは難しいようです。日本を代表する企業のトヨタがこれから先も益々発展してバジェット価格、安全でかつ品質が良い製品を生み出してくれることを切に願います。

