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まだ続く、オフザプランについて

前回のブログでは、オフザプランを検討する際には時間には2つの側面があり、未来に時間を預けるという前提を理解したうえで判断することが重要である、という視点をお伝えしました。

オフザプランの本質は「未来に時間を預ける投資」である以上、購入の意思決定に入る前に、“どの順番で何を確認すべきか”という思考の整理ができているかどうかが、判断の質を大きく左右します。

一般的には「立地 → 価格 → 利回り」のように、目に見える条件から順に検討されることが多いのですが、将来の変化を前提として捉え直すと、以下の4つのステップに整理しておくほうが、本質的な判断軸となります。

① 立地(将来の街としての伸び)
いま人気があるかどうかではなく、“なぜ将来も選ばれ続ける街なのか”という構造的な根拠があるかに注目します。人口・雇用・教育・交通・再開発といった要素のうち、”複数の軸が揃っている街ほど「外的変化に強い」”と考えられます。

② 数字(初期収支ではなく“変化を想定したキャッシュフロー”)
引き渡し時点の表面的な利回りで判断するのではなく、賃料や金融環境の変動を前提に、複数のシナリオを想定しておくことが重要です。
“数字に答えを求める”のではなく、**“数字でどこまで許容できるかを確認する”**という考え方に近い視点です。

③ 変化(前提を疑うのではなく、“変化を前提にしておく”)
「万一〇〇になったら」ではなく、「〇〇になる可能性は常にある」という姿勢を最初から持つこと。前回触れた「保有期間の軸」や「目的の軸」は、まさにその変化に対応するための“判断の余力”を確保する行為とも言えます。

④ 余白(決めつけの投資ではなく、選択肢を持てる投資)
引き渡し後に「売る・貸す・長期保有」のいずれも現実的に選べる状態が理想です。
たとえば、投資として貸し出すだけでなく、将来の留学・別荘的な利用可能性を織り込むなど楽しみの部分も取り入れ、“目的を固定しすぎない”設計が、精神的にも経済的にも強さにつながります。

このように、「その物件が良いかどうか」を見る前に、「自分はどの順番で・何を見ようとしているのか」という判断の型を持っておくことが、投資判断の精度を大きく高めます。

判断軸が明確であればあるほど、市場環境や為替といった外部変化に振り回されにくくなるという点も大きな利点です。

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