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<続々編> 不動産投資と定期預金はどっちが得

先日のブログでは、住居系不動産投資の実質利回りを銀行の定期預金の利率等と比較することが、投資効果を正しく測る上で欠かせない視点であることを述べました。国債の利率と比較することも一案ですが、身近な投資商品としては定期預金が分かりやすく、より馴染みがあると思います。

さて、現在の定期預金の水準を踏まえて、オーストラリアと日本における「不動産投資 VS 定期預金」をざっくり比較してみましょう。日本では10年物の定期預金が年0.40%程度、不動産の実質利回りはおよそ3%前後(都市部ではやや低め)といわれています。つまり、不動産投資は定期預金の約7.5倍の利回りが期待できる計算になり、比較上では不動産投資の実質利回りが有利と考えられます。

では、オーストラリアはどうでしょうか。最大手のナショナル・オーストラリア銀行の5年もの定期預金の利率はおよそ2.9%。一方、住宅系不動産の実質利回りは3%前後といわれています。

あれ? 少し妙に感じませんか?

定期預金はほぼリスクフリー(つまり投資した元本が必ず戻ってくる)のに対し、不動産投資の実質利回りはほぼ同水準にとどまっています。これは、「リスクを取ってまで不動産投資をする意味があるのか?」という疑問を投げかける数字でもあるのです。

通常であれば、定期預金と同じ利率しか得られないなら、資金はより安全な定期預金へと流れていくはずです。ところが、豪州では住居用不動産については「定期預金と同じくらいの安全性がある」と市場が評価しているかのような状況になっているのです。 通常の投資の世界ではこの現象は非常に珍しい現象だと思います。次回のブログではその理由を少し説明してみようと思います。

画像はField360のウェブサイトより
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