先日、娘が高校のフォーマルを迎えました。
フォーマルとは、アメリカで言う「プロム」のようなもので、高校最後の年である12年生がドレスアップしてお祝いをするイベントです。
女子たちは何か月も前からドレス選びを始め、同じ学校でドレスがかぶらないように、ドレスショップ側で管理までしてくれます。学校のグループSNSでも、それぞれが準備したドレスを共有し、似たものが重ならないように調整。準備は本当に周到で、ほとんどの女子たちがこの日を心待ちにしています。
娘も数か月前にドレスをオーダーしてから、アクセサリーやバッグ、靴を揃え、さらにネイル、ヘア、メイクまで抜かりなく準備。当日は母の私が感心するほど完璧な姿で臨みました。
会場はブリスベンのシティーホール。普段は車で入ることのできないその建物の前に、順番にゆっくりと車が入っていきます。ボーイズたちは紳士的にドレスアップしたガールズをエスコートし、レッドカーペットを歩いていく。私は、そんな大人びた娘の姿を少し誇らしく眺めていました。
一方で、我が家には別の学校に通う双子の娘もいますが、彼女はまったくパーティーごとに興味がなく、遠い目(笑)。
「みんな違って、みんないい」――そんなことを感じたひとときでした。


