先日、ブリスベンのセントジョーンズ大聖堂で開催されたキャンドルライトコンサート、「Candlelight: The World of Joe Hisaishi」に行ってきました。
このイベントは、世界各地の歴史的建造物やユニークな空間で行われる人気のシリーズ。今回は、ジブリ音楽の巨匠・久石譲(ひさいし じょう)の名曲たちが、ロウソクのやさしい灯りに包まれて演奏されるという、まさに“音と光の魔法”のような夜でした。
会場となったセントジョーンズ大聖堂は、100年の時をかけて1901年に完成したネオゴシック様式の壮麗な建築。ブリスベン中心部に位置し、外観からして圧倒的な存在感を放ちます。石造りのアーチ型天井、色とりどりのステンドグラスから差し込む光は、昼間に訪れても神聖な空気を感じる場所ですが、夜のキャンドルライトに包まれるとその美しさはさらに際立ちます。
隣接するアデレイドハウスとともに、クイーンズランド州の遺産としても登録されているこの大聖堂は、まさに“時を超えた空間”。その神秘的な雰囲気が、音楽との相乗効果でまるでジブリの世界に迷い込んだかのような感覚を与えてくれました。
大聖堂という非日常的な舞台と、ゆらゆらと揺れるキャンドルの光が加わることで、言葉にならない癒しが生まれていたように思います。





