ー いくらかかる?2025年最新の相場感 ー
今日は、ブリスベンの最新の賃貸事情について、現在の家賃相場や数年前との比較を交えてまとめてみたいと思います。
ブリスベンに住み始めたばかりの方はもちろんですが、最近の物件価格の高騰を見て、「購入したら、実際にどれくらいで貸せるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。実際、この数年でブリスベンの家賃は大きく上昇しており、投資用物件としても注目が集まっています。
2020年ごろ、つまりパンデミック前は、シティ近くの1ベッドルームでも週$400〜$500程度で借りることができましたが、2025年現在では、同じような物件が$650〜$1000前後と、かなりの上昇を見せています。新しめの物件や高層階、設備が充実している場所では、週$1000を超えることも珍しくありません。
現在のブリスベンのエリア別の家賃相場を見てみると、中心地であるシティ(CBD)では1ベッドで$650〜$1000、2ベッドになると$750〜$1500と、非常に高水準になっています。人気の高いサウスバンクやウェストエンドも同様に値上がりしており、1ベッドで$580〜$650、2ベッドでは$700〜$1000ほどが一般的です。比較的家賃を抑えやすいサニーバンク周辺でも、1ベッドで$400〜$550、2ベッド以上では$500〜$700が目安になってきています。
こうして見ると、5年前と比べて家賃はだいたい$150〜$300/週ほど上がっている印象で、物件によってはそれ以上の場合もあります。シェアハウスの個室でさえ、現在は週$200〜$300が相場になっており、「安く住める」という感覚は少しずつ遠のいてきているのが現状です。
こうした家賃上昇の背景には、他州からの人口流入や、住宅建設コストの上昇、利上げによって住宅ローン返済額が増えたことなど、さまざまな要因があります。加えて、賃貸物件の供給自体が追いついておらず、借り手にとってはかなり競争が激しい状況になっています。オーストラリア全体で、空室率は非常に低く、ブリスベンやゴールドコーストも例外ではありません。
その一方で、物件を購入して貸し出すオーナー側から見ると、ブリスベンでは現在、良い物件であれば掲載から数日で借り手が見つかることも多く、空室リスクはかなり低い状況です。需要に対して供給が追いついていない今、家賃収入を目的とした投資物件としての魅力は以前にも増して高まっています。
今後も物価や政策次第で変動はあるかもしれませんが、しばらくはこの「借り手にとって厳しく、貸し手にとっては有利」な傾向が続きそうです。

