政策金利がなかなか下がらない。コロナ収束後に世界中で起きた急激な物価高騰。豪州政府は物価(不動産も含めて)の上昇を抑制する為に0.1%の金利を現行の4.35%まで一気に引き上げましたが、物価が全体的に沈静化する兆しが見えてこない状況が続いています。大分落ち着いてきたのでは?との期待感が出ると次のデータ公開時には後戻りするという繰り返しのように思います。そしてここにきて米国では「ドル安・低金利」を望む新しい大統領が決まり、豪州の物価が落ち着く間もなく米国の影響により物価がまた上昇に転じるという予測もメデイアでは報じられています。今年の暮れまでには豪州の政策金利も下がるのでは?という甘い夢もなくなり、もしかすると2025年に入ると金利を上げる気配もある状況です。さて、政策金利の動きは銀行からお金を借りている人にとって関心が高い分野です。高金利があまりにも長く続くと銀行返済ができなくなってくる人も増えます。実際のところ経済的に困難になり住まいを売却するという数が徐々に増えています(こちらではDistressed salesと言います)。高額物件よりはむしろ中央値が1mil-1.5mil辺りの物件に多いというデータが出ています。ただ、強気であった高額物件にも最近は変化が出始めています。ゴールドコーストでは資産価値の高いウォーターフロントの戸建。以前は市場に出すとすぐに売れましたが、最近は売れていない物件が多くなってきています。また、高級住宅地にある物件も強気の値段から物件によっては1mil-2mil前後以下で商談がまとまっているように見受けられます。こうなってくると市場の潮目はかなり近いかもしれない、とも思います。つまり不動産価格が下がり始めるということです。あまり大胆な予測はできませんが、何しろ現金を持っている人が良い買い物ができる時代が近くなってきているかもしれません。
*画像は雑誌COVEの中に掲載されている不動産会社IVYの売却実績
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高金利が暫く続きそう。。潮目かもしれない。