オーストラリアの住宅不足は慢性的で、その結果、賃貸市場が逼迫していることは過去のブログで何度も触れた通りです。ところで、ゴールドコーストでは高金利にも関わらず海沿い(ビーチフロント)や川沿い(ウォーターフロント)、そしてゴルフ場(ゴルフフロント)に面した高額&高級物件の売れ行きが好調です。ご自身の住まいとして購入される方もいますが、賃貸事業用物件として購入される富裕層の方も多くいます。ところで、基本的な考え方として高額物件の利回りは低くなります。それは普通の人が払える家賃の限度額があるからです。「いくら住宅不足といっても、高額な家賃を払える市場層はそう厚くないし、利回りは低いけれど希少性があるので将来キャピタルゲインが狙えるよね、」というのが一般的な考え「かた」でした。ところが最近、思わぬ現象が起こっています。家賃が超高額であるにも関わらず、高級物件の賃貸物件が足りず、高いお金を払っても良いから、ゴールドコーストを象徴する豪華物件に住みたいという人達が増えてきているのです。その借り手は誰だと思いますか?富裕層は借りる必要はないですよね。実はハリウッドスターの俳優や関係者達です。コロナ禍でゴールドコーストは対応策に成功していた稀な街であったことから、複数の米国の映画会社がゴールドコーストで映画を撮影、その実績が広がり、今、ゴールドコーストには撮影のため多くの俳優、セレブが来て豪華物件に滞在しているのです。実はゴールドコースト市役所も映画産業をさらに発展させるべく、多くの施策をとっており、それが功を奏しているのも大いに関係があります。ある不動産会社の販売事例を見ていますと3億円、5億円、10億円の事例がズラリと並んで(最近はこのような値段を見ても驚かなくなりました)、以前は「一体このような物件を誰が借りるんだろう」と想像していましたが、最近そういえば、世界的に有名な俳優・女優を地元のメデイアで結構見かけるようになったな、と思っていたことが合致しました。
ビーチフロントは富裕層の間で人気があります。最近の事例は$6,675,000(約6億7千万円), $10,000,000(約10億円)。まだまだあります!
*写真は参考資料(KOLLOSCHE不動産会社のパンフレットより)
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ゴールドコースト賃貸市場における意外でビッグなテナント