豪州では土地税は州政府に支払います。例えば、ブリスベン、ゴールドコーストに不動産を所有している人はクィーンズランド州政府に土地税を支払います。日本では不動産といいますと、土地と建物の所有権が別々に存在し、それぞれに税金が発生しますが、豪州では不動産は土地のみをさし、土地の上にたつ構築物（家屋も含む）は土地の付従物とみなされ、従って、建物部分は個別の権利もなく、登記簿にも記録されることはありません。建物に価値がないということではなく、付従物とみなされるため土地と建物は一体で取引され、土地と建物が別々で売買されることはありません。ちょっと話題がそれましたが、最近、弊社で管理している物件の土地税の通知を受け、「やっぱり」と納得することができることがあります。それは、実勢価格（売買する当事者の間で、自由に価格を決める市場価格）は、かなり上昇しているとは肌で感じておりましたが、土地税を算出する際の公示額においても価格の上昇がはっきりと確認できたからです。その上昇率なんと40%です！この12ヶ月の間、借入金利は高く、通常は取引が弱くなりますが、供給に対して需要が旺盛、つまり需給ギャップが長期化していることが一つの理由にあげられています。大きな供給数は、しばらくないことから、今の勢いはなくとも価格の上昇は暫く続くものと思います。