外国人(日本人を含む)が豪州で居住用不動産を購入する際には豪州政府により規制が課さられます。基本、中古物件は購入できず、したがって外国人は、①完成前物件、又は②新築物件を購入するか、③或いは宅地を購入して一戸建てを建てるか、という選択肢になります。この三つ方法が基本ですが、実はゴールドコーストには中古物件が購入できる「特区」が三ヶ所あります。
場所は「Royal Pines Resort」、「Hope Island Resort」、「Sanctuary Cove Resort」、所謂ゴールドコーストにおける三大複合リゾートエリアになります。このリゾート内における居住用不動産の売買は規制されておらず、従って外国人でも中古物件を含めて全ての不動産を自由に売買できます。規制対象外になった背景はまた別の機会にご紹介するとして、最近このエリアが日本人を含む外国人の間で有利であることが再認識され、高額物件の売買が活発になってきています。
特区外はいくつか不利な点があります。一つは、豪州では外国人が居住不動産を取得する際には不動産取得申請を支払いますが、この金額が結構な負担になります。例えば1mil以上(厳密には1mil+)ですと$28,200、そして、その後、仮に別荘のみで物件を利用した場合には空室税として毎年$28,200の税金を払わなければいけません。更に、土地税も高額になります。また、一旦購入し名義が決まってしまうと(登記が済むと)、例え身内内であったとしても名義変更については規制があり(持ち主が健在のうちはほぼ不可能)、所有権を移転できません。
一方で特区内は売買について規制がありませんので、取得の申請費や空室税や免除、そして土地税については特区内の所有権は区分所有権となっていることから土地の評価額が低く、負担額が軽減、さらに前述のように売買について規制がありませんので(つまり所有権の移転も自由)、生涯の中で資産の組み替えが時たまある方にとっては好都合となります。
不動産のメリットのみでなく、住環境も素晴らしいエリアですので、是非ご検討ください。
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今、改めて注目を集めている中古物件が買える特区とは?