オーストラリアの住宅不足は、今や社会問題に発展する程深刻です。もともと住宅不足は慢性的なものでしたが、コロナ禍収束後は、さまざまな要素が重なり住宅不足に更に拍車がかかっている状況です。住宅は他の商品と異なり早期に、そして大量に生産ができるというものではないです。例えば家を一つ建てるのに最低5ヶ月前後はかかりますが、これは天候、物流、人、お金、競争、その他の要素が、ほぼ完璧に揃うことが前提になりますが、アフターコロナでは、これらの重要な要素が機能せず、住宅の供給に『かなり』遅れが出ています。その状況に加えて、オーストラリアは急激な人口の増加という問題に直面しています。添付のグラフは住宅の供給数(完成ベース)と人口増加の対比グラフです。コロナ禍においては移民が、ほぼゼロでしたので、人口増加が落ち込みましたが、その後は急上昇しています。一方で、住宅の供給数は大きな伸びは見られません。豪州では年間20万戸前後が供給数とされていますが、人口の増加に供給が追い付いておらず、の状況は暫く続くと見られています。移民の数を現在の40万人前後から20万人に減らしてはどうか?とある有名な経済アナリストが提言していましたが、そうすると人手不足の問題があり、状況が悪化するという対抗論もあります。社会問題としては、すぐに解決できる問題ではありませんが、この状況を見て一つ明らかなことが見て取れます。それは不動産を持っている人にとってはプラス状況がこれからも続くと言うことです。
【↓↓データ資料:AMPと豪州統計局】
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住宅が足りないオーストラリア