オーストラリア国税局(通称、ATO)によると、小規模事業者(Small Business)は年間売り上げがA$10mil以下と定義づけされているようです。社員数が多かろうが、少なかろうが、売上で規模を決めています。一方で、オーストラリア統計局(通称、ABS)では従業員が19名以下の企業を小規模事業者と分別しているようです。さて、そこで問題です。ABSの分別では企業を大・中・小と分別していますが、一番多い企業はどの規模だと思いますか?これは、みなさんのほぼ予測通りだと思いますが、答えは「小規模」です。では、ビジネス全体に占める割合は?。実は、2019年度の調査でなんと「97.5%」です。「すごい!」と思いませんか?豪州における小規模事業者の貢献度はとても高いのです。さて、この小規模の事業ですが、オーストラリアではM&Aという大層な表現は用いられず「普通に」売買されています。例えば、身近なものでいいますと、カフェ、花屋さん、野菜屋さん、お酒屋さん、タイル屋さん、便器屋さん、ペット屋さん、お肉屋さん、英語の表現で言うと「Everything from A to Z, you name it / なんでもあります」と言う感じです。なので、自分の得意とする分野の事業や興味のある事業があれば、ゼロから組み立てることなく、既存で営業中の事業を買収して営業を継続できるのです。上手くいけば、買い増していくこともできます。値段も10万円単位から億単位と、まさにピンから切りまであります。仕事柄、市場に出ている事業をパラパラとみることがありますが、たまに面白そうなものを見つけて、「私がこれをやったら?どうなる」と想像したりすると結構面白いものです。Googleですと「business for sale」と言う検索語で見つかりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
*以下は、LINKというビジネスを買いたい人、売りたい人には便利な検索サイトです。
https://linkbusiness.com.au
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オーストラリアでは、とても身近にあるM&A