豪州では、外国人が住居用の不動産を購入することを法律で規制しています。簡単に言うと、外国人は新築物件は買えるが、中古物件は買えません、と言うことになります。日本のお客様にこのように説明すると「えっ、なんで？、不公平だよね、変だよね。よその国では中古物件は売買できるのに…」と言われることがあります。そのようにも思えますが、基本、国は国民の利益を最優先に考えて施策を講じます。実は1980年代は外国人でも中古の住居用不動産を購入することができました。この時にお金に糸目をつけずに物件を買い漁ったのが実は日本人でした。不動産価格は急騰し、当時のオーストラリア人の経済力では、とても追いつける状況ではなく、政府は、ただでさえ物件が少なく、中古物件の売買を外国人に開放し続けると国民の利益を損なうと考え、二つの施策（簡単に言うと）を実行。前述の「中古物件は買えません」は紐を解くと、「中古物件を外国人に流通させると経済格差から物件が急騰し国民の利益を損なう可能性があるのでこれを規制する」、一方で住宅が足りないのは事実なので「新築物件のみを外国人に買ってもらう。そうすると住宅の供給が増えて住宅不足の緩和にも繋がる」、と考えたわけです。この施策は見事に機能し、大都市や地方都市において住宅開発を行い、その物件を外国人が購入し、結果住宅のストックが増加するという構図が出来上りました。住宅は人が生活をしていく上で、最もインパクトがある資産です。その資産を外国に脅かされるということは国としては放置はしないという背景が「中古物件は買えない」という規制に反映されているのです。兄弟分のニュージーランドは最近まで外国人に対して中古の住居物件の売買を開放していましたが、不動産が急騰し、それに規制をかけました。遅すぎた感がありますが、人口増加→住宅不足の市場ではとられるべき政策だったと思います。皮肉な言い方になってしまうかもしれませんが、日本は外国人にとってはターゲットに成りやすい国かと思います（なんでも買えちゃうみたいに見えます）。ただ、豪州と違うのは住宅が有り余っていますので、外国人に購入してもらって助かっている人も多くいるかもしれません。。
＊この記事を書いている時に、おもしろい写真を見つけました。仕事がら、ゴールドコーストの古い街並みの写真が残っていました。
さて、この写真↓↓は何年何月に撮影したものだと思いますか？まだ、ヒルトンやソウルも建っていません。サークルオンカビルが建築中です。答えは、のちほどワイドエステートのインスタに回答しておきます！！インスタもフォローお願いします！！
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