日本は人口が減少し、家が余っている状況。一方でオーストラリアでは移民政策と出生奨励の二本柱で人口を増やす政策をとっており、その結果住宅が足りない状況が恒常化していますが、最近は、この問題はかなり深刻になっており、政財界における重要な議論の的となっています。住宅不足問題の一つに完成住宅の供給数が挙げられます。特に過去2年間における住宅の完成数は激減し住宅不足に拍車をかけている状況です。以下は豪州統計局で公開されている住宅の供給トレンドに関する資料で、住宅の着工件数と完成件数をグラフ化しています。青色が着工件数でオレンジ色が完成件数です。通常時は青色の波があり、その後オレンジ色の波が追ってくるわけですが、21年以降は青色(つまり着工件数)が突出しているにも関わらず、オレンジ色(つまり完成件数)の波が追いついていない、逆に、もう下がりつつある状況が一目で確認できます。建物が完成しない理由はそれは、コロナ禍においてサプライチェーンが麻痺してしまったこと、そして、その後急激なインフレで建築の着工が遅延していることなどがあげられます。この状況が解消されない限りしばらくは需給関係が引き締まり、不動産で言いますと持っている方が勝ちという構図が続きます。。。。
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オーストラリアで、住宅が足りない理由