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金利上昇局面で下がっている不動産は?

豪州の中央銀行がインフレ対応策として、政策金利を尋常でない速さで引き上げていることは度々ブログでも触れていますが、この高金利局面で一番のとばっちりを受けているのがオフィスビルや店舗など商業系の不動産です。商業系は実質利回りが5%前後あり、低金利の時には銀行の定期預金より条件が良いので(簡単にいいますと定期金利においておくより、銀行から借金して商業物件を持ち自己資本の利回りを極限に持っていた方が得とうい構図です)、商業物件を購入する、或いはA-REIT(豪州不動産証券等)を介して投資する訳ですが、高金利の局面では、それが全て裏目に出てしまいます。通常政策金利は市場との対話みたいな感じで徐々に引き上げられ、それに応じて、市場も対応策を講じることが理想なのですが、今回、中央銀行は、なりふり構わず金利を上昇させているので商業系の不動産は結構パニック状態にあります。この1年で評価額20%前後下落という案件はザラで、優良物件でさえも15%前後の下落です。オフィスビルはリモートワークの普及もあり社員の回帰が今後どうなるか?結果不動産評価の行方は?と、どちらかと言いますとネガティブな議論がされていますから、それに加えて今回のようなことがあると商業系は厳しい局面を迎えるかも、と思います。ただ、こういう時だからこそ「買います!」という方がいるのも事実で、業界にいるものとしては頼もしくも思います。

*資料:オーストラリア経済新聞「Financial Review」より
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