今、ゴールドコーストでは、私達、不動産販売業者にとって、とても困っていることがおこっています。それは何か？外国人（日本在住者を含む）が購入できる物件は、外資審議会(通称FIRB)の規制上、基本的には新築しか購入できません。ざっくり言うと完成物件か、或いは完成前物件(当地ではオフ・ザ・プランといいます）を購入するということになります。現在、完成物件は、ほぼ皆無で、完成前物件をご検討頂くことになりますが、実はここで困ったことが出てきます。通常であればどの物件をご紹介してもよく、綺麗なディスプレイなどを案内し、完成イメージを掴んで頂きご購入の検討という流れになりますが、現在販売されているプロジェクトには必ず完成し、引き渡しができるという保証がないものがあります。しかも多く。。理由は建築コストが短期間で暴騰し、完成させても経済性がない（つまり儲からない）ので事業自体を保留、或いは近い将来中止しなければいけない状況に陥っているからです。不動産販売業者は「あのプロジェクトは大丈夫、あのプロジェクトはいいけれど前に進まない可能性が高いな、あのプロジェクトはやばい」とか日々の情報網の中で現場を分かっています。困ることは、例えば、お客様を案内中に立地抜群で販売中のプロジェクトを素通りし「これは完成しない可能性がありますので、あまりお勧めしません」とご案内しても、「でも凄く売れていますよね？、買えるのではないのですか？」とご質問を受けることが多々にあり、時には「この不動産業者は自分に都合の良い物件のみを案内しているのでは？」と変な誤解を招いてしまうこともあります。お客様の考えることは、もっともですが、私達のポイントは、確かに人気があり、売れてはいるのですが、「完成するのか？」が重要な検討事項になります。折角、お客様にご購入いただき、手付金を入れたのに完成しなかったら、ややこしいことになりますから。。と、いうことで弁解がましくなりますが、そのような状況が今のゴールドコーストにはあるということを共有しておきたいと思います。