日本は外国人旅行者、外国に住む日本人に、あまり優しくないな、と思う瞬間が、あります。それは日本の国際空港(特に羽田)の入国管理局での外国人の受け入れ態勢です。 私は豪州国籍なので、外国人の列に並ぶわけですが、入国するのに長時間待たされます。長蛇の列で前回の出張時は1時間以上かかりました。少しタイミングがズレると恐らく1時間半はかかったと思います。 疑問に思うのが、日本人の列はほぼ滞りもなくスムーズに行き、すぐに混雑が解消されるのですが、外国人の列は飛行機が到着する度に追加で人が並び、後ろ側に並ぶ人は長蛇の列を見て愕然します。 私に取っては見慣れた風景ではありますが、指紋を取ったり、質問をしたり、パスポートを見たりとマニュアルの部分が多く、不慣れな外国人もそれに対応しなければいけないので、どんどん詰まっていくわけです。
まあ、このあたりは仕方ないのかな、と思ったりしますが、家族で帰国した際には、さすがに「それはないでしょう。そこまでやるの?」という経験をしました。 妻と息子は日本国籍なので、家族として一緒に入国しようとしたら、「配偶者が外国籍なので、全員外国人の列に並んでください」とのこと。「はぁ?」今、そこに立っている二人は日本国籍で家族として入国しようとしているのに配偶者が外国籍だから外国人の列にならべとはどういうこと?。と、少々不合理さを感じましたが、割り切り不満を飲み込み、妻と息子は日本人の列、私は外国人の列に並びました。
家族と離れて並んでいるときに、そういえば、以前、私が豪州国籍を取得し、日本で在留資格の申請をしたときに「日本の国籍はなし、離脱されたのですね?」と職員から質問された時に、なんだか嫌味を言われたような気持ちがして、嫌だなと思ったことを思い出しました。
豪州は新し国、新しい考え、合理的、生産性を上げることを考えるので、外国人旅行者、オーストラリア人分け隔てなく入り口は一緒で、しかも入国管理は全て電子的で早いです。また、家族に豪州国籍の人がいれば、その人を中心に配偶者までしっかりとケアします。間違っても家族をバラバラにすることはないです。 いい加減なところも多いオーストラリアですが、私は外国人の扱い方はこの国はトップレベルと思います。日本には日本のやり方があるから、と言われればそれまでですが、日本国政府も学ぶことは多いのではないかと思います。 愚痴っぽいブログになりましたが、日本が嫌いとかではなく、観光立国とか、外国から労働力を集め多様性を図るのであれば、日本国政府にはもう少し頑張ってほしいなと思っています。