昨日の建築業界ニュースが、興味深い内容だったので、お伝えします。一つは、シドニー・モーニング・ヘラルド紙が伝えたもので、シドニーがあるNSW州(ニューサウスウェールズ州)では、来年2023年10月から、5万豪ドル(約480万円)以上の費用が掛かる新築住宅の建設や住宅の改装は、エネルギー評価基準で7つ星以上を獲得する必要があるという建築規制が施行されるということです。具体的には、住宅にソラーパネルの設置する、断熱材の利用を増やす、ガス給湯システムをヒートポンプに変えることによって、満たされます。再生可能エネルギーへの転換、エネルギーコストの上昇が叫ばれている現状を考えると納得できる内容だと思います。我が家も2019年にソーラーパネルを設置してから約3年間、電力買取制度により、ほとんど、電気代を支払っていません(今後は、買取価格の下落、電気料金の上昇の影響で、支払いは発生しますが、強力な太陽光を享受できる夏場は、支払うことは無いと予想します)。設置時のコストは、後1年ぐらいで回収できそうなので、昨今の電気代の上昇を考えると、ソーラーパネルの設置は、賢明な投資だと思います。このような規制は、他州にも波及しそうです。
もう一つの話題は、豪政府統計局(ABS)が発表した2022年7月の住宅建設許可のデータで、オーストラリアの新築住宅の建設費用が平均40万豪ドル(約3,810万円)と、コロナウイルス流行前と比較して、約8万豪ドル(約762万円)、25%増加したということです。以前のブログでもお伝えしましたが、建築資材不足は、かなり深刻です、構造木材や合板などの一部の建材は、価格が前年比で30%以上も上昇しているようです。10年前ぐらいのゴールドコーストの郊外では、20万豪ドルの土地に20万豪ドルの建築費用で、戸建て住宅が持てましたが、隔世の感があります。