本日、オーストラリア連邦準備銀行は、毎月第一火曜日に行われる金融政策会合において、大方の金融アナリストの予想通り、政策金利を0.5ポイント引き上げ、1.35%にしました。今年の5月に、2010年以来初めての利上げを実施し、0.1%から0.35%に、6月には0.85%に、そして今月、3か月連続で利上げを行いました。
国内経済の回復力が強いこと、そして、予想以上にインフレが進んでいることで、金融正常化に向けて利上げを実施したようです。年内にはインフレ率が7%に達すると見込み、今後、2.5%ぐらいまで政策金利が上昇すると予想するむきもあります。
オーストラリアの政策金利は、私がオーストラリアに移住した1991年には12%という高金利だったことを考えると、年内に2.5%に上昇しても、まだ、低いと思ってしまいますが、ローンを組んで住宅を購入した人は、毎月の返済額が上昇するため、少しでも低金利のローンへの組み換えたいという動きが進んでいきそうです。一方では、株価が低迷している中、銀行の定期預金の利息が増えることで利を得る人もいますので、人々にとって、利上げがマイナスとは言い切れません。急激なインフレが抑制され、安定することを願うばかりです。
*グラフ画像はRBA(Reserve Bank of Australia)のHPより |