オーストラリア不動産協会の最新の賃貸レポートによると、2021年の賃貸マーケットは、過去5年で最も上昇しました。オーストラリア全体では2021年の第4四半期で4.7%上昇、特に地方都市は5%上昇、前年対比は、10%上昇しました。また、12月は、2010年4月以来、最も賃貸物件が少なかったという結果でした。今後、国境が開放されると、コロナ禍で、ホテル貸しをしていた物件を長期賃貸への変更を余儀なくされた物件を、ホテル貸しに戻ると、長期賃貸物件が減少し、長期賃貸物件の需要が増し、供給不足で、家賃の増加も予想されます。また、海外からの留学生などが戻ってくると、現状、弱含みのシドニーやメルボルン市場では、需要が戻って、空室率も下がってくることも予想されます。一方で、コロナが落ち着くと、地方から都市への回帰も考えられます。2022年の賃貸市場は、国境開放で、賃貸市場にどのような影響を与えるかを注視したいと思います。
なお、2021年12月時点で、過去1年間で最も家賃が上昇した地区は、ダーウィンで24.7%上昇、そして、ゴールドコーストも17%上昇しました。