REIQ(クイーンズランド州不動産協会)によると、先ごろ、住宅法の改正案が議会を通過し、賃貸法における2つの大きな変更が発出される可能性が出てきました。1つめは、家主が不定期借家契約(PERIODIC TENANCY)の賃借人を、正当な理由がなければ、退去させられないこと、そして、もう1つが、正当な理由がない限り賃借人のペットを拒否できないということです。既存の法律では、不定期借家契約の場合、退去をする場合、家主は2ヶ月前、そして、賃借人は14日前の通知が必要ですが、今後は、家主は、正当な理由がない限り、退去させることができなくなります、一方、賃借人は、引き続き14日前の通知で、理由がなくても退去できます。
通常、最初の賃貸契約は、期間を設けた定期借家契約が一般的です、そして、満期を迎えた際に、賃借人がその後の予定が付いていない場合は、賃借人は、契約期間に縛られない不定期借家契約を希望するケースがあります、一方、家主は、いろいろな事情で契約期間を設けたくないというケースもあります、しかし、この改正案が施行されると、家主は、柔軟性がなくなる不定期借家契約を避け、定期借家契約を望みことになり、柔軟性を望む賃借人にとっては、ネガティブな影響がでそうです。
また、ペットに関しては、現行、家主がペット禁止を希望すれば、特に理由は必要ではなかったですが、今後は、正当な理由がない限り、ペットを拒否できなくなります。予想では、ただ、ペットが嫌いという理由では、拒否できないと思われます。
現在、クィーンズランド(QLD)州民の約36%が賃貸をしていますので、賃借人、そして、投資家にどのような影響をもたらすのかを注視したいところです。