先日、路面電車(G:LINK)と電車(QUEENSLAND RAIL)を利用して、ブリスベンに行ってきました。以前は、ブリスベンに行く場合、車で行っていましたが、ゴールドコースト・ブリスベン間の人口増加に伴い、朝、夕は渋滞が激しいので、会社の近くにあるカビルアベニュー(CAVILL AVENUE)駅からG:LINKの路面電車に乗車、約30分間、電車に揺られ、へレンズベール(HELENSVALE)駅に到着、その駅でQUEENSLAND RAILの電車に乗り換えて、約1時間後にブリスベンの中心地にあるセントラル(CENTRAL)駅に到着、ちなみにこの電車は、ブリスベン空港に繋がっているので、空港に行くときにも使えます。車社会のオーストラリアで、昔は、電車に乗って移動するとは考えもしませんでしたが、実際に利用すると非常に便利で快適、特に車内では、Wi-Fiも使えるので、PCを広げてメールのやり取りなどの仕事をしたり、読書をしたり、時間を有効に使えます。先週、G:LINKの第4ステージの延伸工事のニュースが取り上げられていたので、路面電車(G:LINK)について、紹介します。
2000年代、ゴールドコーストの人口が急増し、年々、主要幹線道路の渋滞は激化し、駐車場の確保も難しくなってきて、住民のみならず、観光客の移動にも影響がでてきたことをきっかけに、今後のゴールドコーストの発展を鑑み、路面電車導入の検討が始まりました。2009年にクイーンズランド州政府から認可を受け、2014年7月に、ブロードビーチから、サーファーズパラダイスを経由して、ゴールドコースト病院・グリフィス大学までの全長13KMのステージ1が開通、初年度は、延べ約600万人が利用し、2016年3月までの利用総数は、約1,250万人、一日の平均利用者数も約23,000人に達し、渋滞緩和に寄与しました。その後、2018年に開催されたコモンウエルス ゲーム(英連邦国のオリンピック)を念頭にゴールドコースト病院駅からへレンズベール(HELENSVALE)駅まで、全長7.3KMのステージ2が2017年末に完成。現在、全長20.3KM、19の駅があります。2018年度には、年間総利用者が1,000万人に達しました。2020年時点で、18両の車両が走行しています。車両は車内に車椅子やベビーカー用のフリースペースに加えて、サーフボードが設置可能なラックが搭載されているのが特徴。
本年2021年に、ステージ3、ブロードビーチからバーレーヘッズまでの全長6.4KM(8駅)の工事が開始予定。その後、ステージ4で、ゴールドコースト空港まで繋がる予定です。
路面電車の開通までは、車社会のゴールドコーストで、どれだけの利用者がいるのか、懐疑的なムードでしたが、開業から約7年、便利で、道路渋滞を軽減し、そして地球環境にも優しい公共交通機関として認知され、オーストラリアの他都市での路面電車導入の先駆けになりました。
最後に路面電車(G:LINK)の切符ですが、今までは、GO CARDという、日本のSUICAのようなカードが便利でしたが、現在、試験的ではありますが、VISA、MASTER、AMERICAN EXPRESSのクレジットカードを、直接、カードリーダーにカードをタッチするだけで乗車できるので、わざわざGO CARDを買う必要が無いので、便利です(ただし、電車やバスに乗り継ぐ場合は、利用できません)。
今後、人口増加に伴い、市内をG:LINK網が広がりそうです。