日本は、再度、緊急事態宣言が発出されましたが、最新の情報では、オーストラリアの累計感染者数は、29,695人、死者数は910人、過去24時間の感染者数は、市中感染者が0人、海外からの帰国者が25人と、感染の抑え込みに成功しています。オーストラリアの感染対策のスピードは、迅速で、昨今、インドで感染者数が急増、一日30万人の感染者数が出ていることから、インドからの飛行機の一時運行停止に動いています。
先週の興味深いニュースをお伝えします。
1.4月19日からオーストラリア・ニュージーランド間の双方向での隔離なしでの渡航が可能になりました。条件としては、搭乗前14日間にコロナに感染していないこと、搭乗前14日間に受けた検査の結果を待っていないことを証明する必要がありますが、双方にとって、ビッグニュースです。2019年、オーストラリアにとって、ニュージーランドは、海外からの入国者数で第2位、消費額で第4位、そして、ニュージーランドにとっては、海外からの入国者数で約半分を占める、お互いに重要なパートナーです。
2.ホームビルダー補助金に申請が殺到、予想の4倍、経済効果は1,030億ドル(約8兆6,658億円)。以前、ブログでも紹介したホームビルダー補助金の申請期限は4月14日をもって終了しましたが、申請者数は、12万1,363件となり、当初見込みの4倍に達しました。政府による経済刺激策の成功例です。補助金が、$25,000(約200万円)というのは、消費者にとっても大きいです。政府は、現在、補助金制度の延長を検討しています。
3.旭化成ホームズが、戸建て住宅建設、販売を展開する「マクドナルド・ジョーンズ・ホームズ株式会社」の持ち分80%の連結子会社化すると発表。オーストラリアの住宅市場が、政府の補助金や低金利で好況、人口増加も期待できることから、NSW州、キャンベラを中心の事業を全国的に展開することを目論んでいるようです。
会社案内…..https://www.mcdonaldjoneshomes.com.au/
4.中国人の上級投資家ビザ申請却下、急増。2018年7月から2019年に申請され、却下された割合が34%に上り、「資金源が証明できない」「書類が偽造されている」「虚偽の情報を提供した」「容認できない事業に投資を行っていた」などの理由のようです。
5.戸建て賃料上昇。オーストラリア全土で戸建ての賃料は上昇中、今年3月の賃料は、中間値で週$471、対前年比で4%の上昇を記録したと、不動産情報サイトを運営するDOMAINが発表。一方で、アパートメントは、2013年レベルに下降し、中間値が週$429、前年比でマイナス8.1%。下降の一因は、主要都市のシドニーとメルボルンで、過去、メインのテナントであった海外からの留学生が、コロナ禍で激減し、空室率が上昇(シドニー6.2%、メルボルン8.3%)、家賃競争が激化したことによります。ただし、他の主要都市は、軒並み前年対比ではプラス。全国的には、戸建て、アパートメントともに空室率が下がり、賃料が上昇し、テナントにとっては、厳しい状況になり、政府も問題視している。
なお、各主要都市の中間値は、下記の表をご参照ください。