オーストラリアでは、新築物件(完成或いは未完成)で物件の販売状況があまり思わしくないときに売主(開発業者)が販売促進を促す手法としてよく取り入れられるのが「家賃保証/Rental Income Guranteed」或いは「収入保証/Income Guranteed」と言われる奨励措置(インセンティブ)です。投資目的で不動産を購入する方は購入後に家賃が目論見通り入るかどうか?というところが最大の関心事ですが、その心配事を緩和するために引渡し日から売主が物件を借り上げ家賃の支払いをするという仕組みで、日本では「リースバック」という仕組みで広く知られています(当地でもそのような表現はします)。家賃保証のインセンティブが提供されている物件において留意する点としては、
1.提供される家賃が市場に見合っているか?
2. 実際に賃貸市場はあるか?
です。日本では「会社の信用」という名の下にリースバックの物件を購入し後にその会社が倒産、或いは条件の見直しのもと家賃が減額という問題がおこりますが(社会問題にもなっています)、詰まるところマーケット(賃貸市場)が細ぼっているという事実が反映されているに過ぎないと思います。一方で、豪州は「人口増加>住宅供給」という状況が続いていますので、仮に売主が倒産という状況になっても直ぐにバックアップしてくれるリアルな市場がありますので、あまり問題視されません。もちろん、リースバックの条件等はしっかりと理解&検討する事は大切です。この分野でもワイドエステート がしっかりとサポートします!