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オーストラリア、財政収支黒字化へ

オーストラリア政府は、このほど、2019年度(2019年7月から2020年6月まで)の予算案を発表。まず、驚いたのが、リーマンショック以降続いた財政赤字から、2019年度は、財政収支が黒字に転換、、黒字幅が、71億豪ドルに達する見込みということです。この背景には、オーストラリアの主力輸出資源である鉄鉱石をはじめとするコモディティー価格が上昇したことで、法人税税収収が大幅に増加したことが要因に挙げらています。財政の黒字化の見通しを受けて、政府は、低中所得者向けの所得税減税、中小企業向け減税、1.3倍のインフラ投資拠出などを予算案に盛り込んでいます。資源国の底力を感じます。財政黒字化で、格付け会社のフィッチレーティング、S&Pグローバルレーティングは、オーストラリアの格付けを最高位の「AAA」を据え置く姿勢を示しているとのことです。一方、オーストラリア経済は、プラス成長を1991年以来28年間の長きにわたって継続していますが、経済成長は、不動産価格の下落、干ばつ、米中貿易摩擦、中国経済の減速など、様々な不安材料があり、減速傾向にあると予想しています、しかしながら、財政出動により、個人消費、企業設備投資が伸びれば、経済成長に寄与すると予想されます。最終的に予算案は、5月に予定されている選挙結果次第では、変更される可能性はありますが、財政の黒字化予想は、明るい話題で、楽観的なオーストラリア人は、さらに消費に走り、経済が上手く回っていくという、好循環になりそうです。不動産市場も、回復に向かっていくことが期待されます。

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