オーストラリア統計局が、最近発表したデータによると、昨年、新築された家の平均専有面積は186.3㎡で、前年対比で1.6%減、1996年以降、小型化傾向は、続いていて、昨年は最低とのことです。エコノミストのよると、小型化傾向は、購入者はアパートメントを好んでいるということを示していて、実際、新規物件の半分はアパートメントというデータがあるようです。(8年前は、新規物件の27%がアパートメント)2004年から2010年まで、アパートメントの平均面積は、140㎡で、現在、125㎡近くまで小型化しています。
1980年代から90年代に生まれたY世代、2000年以降に生まれたミレニアム世代のカップルや家族は、広い家より、仕事場、レストラン、カフェ、ショッピングセンターの近くに住む傾向があり、また、世帯数に占める住人の数も減少(1911年は、平均で4.5人、2016年は、2.4人)していることも、アパートメントが好まれている理由のようです。
一方で、広い戸建てを好む層も、依然、いますが、2017年会計年度の平均的な家の面積は、230.80㎡と、狭くなってきています。
家の広さを州別にみると、一番、広いのがメルボルンがあるビクトリア州、首都キャンベラがあるACT、パースがある西オーストラリア、ゴールドコーストのあるクイーンズランド州と続いています。
世帯数の減少もありますが、家の建築費の高騰も小型化の要因だと思います、オーストラリアの家は、日本と比較すれば、まだまだ、広いですが、毎年、人口が増加しているので、これからは、どんどん小型化していきそうで、広い土地に大きな家がイメージのオーストラリアとしては、ちょっと寂しいです。