今、メルボルンの不動産業者(仲介業)はとてもやばい状況にあるようです。日本では不動産業は全国統一の 業法のもと行われていますが、オーストラリは州単位で不動産業法が異なるため各州の法律のもと不動産業を 行います。メルボルンはヴィクトリア州(VIC)にありますので、ヴィクトリアの不動産業法が全ての不動産業者に適用されます。この州にある不動産業者を取り仕切るのがヴィクトリア不動産協会(通称REIV)で会員数が5,000社ほどあります。この協会は例えば会員に対して法的なアドバイスや、不動産媒介契約などの不動産取引をする際 にお客様(売主)と交わす契約書の雛形などを提供(有料)します。ところが、大変なことがおこりました。。 同協会が発行し不動産業者が利用した専属専任媒介契約(The Exclusive Sales Authority))の規定条項に不備があるとし、大手不動産業者に手数料A$385,000(約3千万円)の支払いを拒み続けた原告者が裁判で勝訴してしまったのです。これは何を意味するか?そうです、過去に不動産取引において仲介手数料を不動産業者に支払った売主が契約に不備があったというこことで払い戻しの請求をすべく蜂起する可能性があるのです(いまその真っ只中)。 しかもこの媒介契約書、ヴィクトリア州の消費者保護局からもお墨付きの契約書であったにも関わらず、肝心な ところがヴィクトリア州不動産取引業法に対応していなかったようです。。。
不動産業者は何がなんだか分からない状況でパニックの状態。どうなっていくのか、この事例は他の州にも影響を及ぼすかもしれませんので注視していきたいと思います。
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メルボルンの不動産業者がパニック状態!?