クリケットというスポーツは日本人にはあまりなじみがありません。たいらな木のバットとボールで競うちょっと野球のようなスポーツですが、1週間かかって試合の勝敗が決まるものもあったりで、勝負がさっと決まる相撲を国技とする日本人の気質には合わないかもしれないでね。イギリスの統治下にあった国はこのクリケットが盛んで、イギリスの国技でもあるようですがオーストラリアではラグビーに次いで人気の高いスポーツです。ちなみにここ数日、オーストラリアのTVニュースのヘッドラインはこのクリケットのオーストラリア代表チームがサウスアフリカでの試合中に、禁止とされているボールにそっと傷をつけるテンパー(ボールの流れや、回転を変えてしまう)と言われる違反をしてしまった!がずーっと放映されています。一昨日のABC(日本でいうNHK)の7時のニュースは30分のニュースの時間の10分以上かけ、このきわめて受け止めがたい違反を犯した選手、キャプテン、副キャプテン、監督などが順にやり玉にあがり、コメンテーターのコメントが溢れて止まらない感じです。選手がそっとボールに傷をつけているシーンは100回以上放映されています。『紳士のスポーツの代表となるべきクリケットの、国の代表がもっともやってはならないCheat(ごまかし!)を犯した!!』と。オーストラリアクリケット協会がお詫びのメッセージをながしたり、選手たちの今後が取りざたされ、週末には他のニュースもスポーツも無かったようにクリケット一色です。日本でいえば、相撲の場所中に横綱が八百長をやってしまった、という感じですしょうか。それにしてもオーストラリア人のスポーツに対する真面目な姿勢と熱意をまたまた感じてしまう、クリケットの事件でした。
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オーストラリア人とクリケット