この記事を見た時には流石がシドニーらしいな思いました。記事の内容はコンドミニアムの青田売りについて。
こちらではで未完成物件(私たちはオフザプランといいます)を販売する際には引き渡しの期限日を設定する事が通常です。これをサンセットクローズ(期限付き契約のようなもの)といいます。有効期限は物件の規模にもよりますが、3年から5年程。1年のものもあります。
この期限を過ぎると双方何れかの申し出により売買契約の解除ができるというものが一般的です。この条項はどちらかといえば買い主を保護するようなものとして受けとめられがちです。例えば売買契約をした後事業が計画通り上手くいかないとか、開発業者が倒産した場合、期限を決めていないといつまでも買い主は契約の解除ができず、その結果支払った金銭がいつまでも戻ってこないというリスクがあるからです。
ところがシドニーではこの条項を悪用している開発業者がいるようです。何と、故意に工事の計画を見直したり、行程を遅らせたりして物件の引き渡しが出来ない状況を作り、サンセットクローズを適用して契約解除に持ち込むことケースが頻発しているとか。
狙いは勿論、もともと締結していた契約を解除して高く売るためです。オリジナルの契約は3-5年前の価格で契約が締結されているので、価格が高騰しているシドニーでは契約を無しにして新たに売り出せば更に高く売れるという打算です。流石、シドニー凄い、と思いました。ゴールドコーストのような田舎町ではありえないな~、 と何故か感心しました。シドニーで青田買いした方でそろそろ引き渡しが近い方。売買契約にかかれているサンセットクローズを見直す事をお勧めします。
尚、現在このような状況は放置出来ずとしてNSW州が法律の整備をすすめているようです。