ゴールドコーストは素晴らしい天気が暫く続いていましたが、先々週の初めには一転し天気が大きく崩れました。今回は並大抵のものではなく、記録的な強風と暴雨が2日程続き至る所で事故がおきました。高速道路沿いにあるユーカリの大木が強風で倒れ道路を遮断し車の大渋滞があったり、とてつもない降雨量で川が氾濫し住宅や公共施設が浸水したり、強風で建物の格子が吹き飛ばされ、運悪くそれがもろにあたり亡くなった方がいたりと散々な日が続きました。あんなに素晴らしい天気がずっと続いていたのが夢のようで、「あれは嵐の前の静けさだったのか」と、自然の驚異を久しぶりに思い知らされたような日でした。
オーストラリアは平たい大陸でその地形が原因で多くの水害をもたらします。 内陸の方では大雨が降ると逃げ場の無い雨水が氾濫し滞留することからあっという間に一つの町を飲み込むということがあります。先日もクィーンズランド州の北部でも大変な水害がありましたが、テレビで見る町全体は水没し散々たる状況でした。
ゴールドコーストも同じく地形が平たく、その上元は湿地帯であったことから大雨が降ると雨水が氾濫します。私がここに来た当時(20年前)は、大雨の影響で川が氾濫し道路のあちこちで通行止めがありましたが、今ではインフラの整備が急速に進み治水工事、氾濫源の整備が相当に施され、問題はかなり解決されています。
ところで、ゴールドコーストで氾濫源として利用されている場所にゴルフ場や公共運動場があります。ゴルフ場や運動場は元々低地を選んで作られていることが多いのですが、大雨の日が続くとゴルフ場によってはコースの殆どが水没し、コース全体がまるで湖のようになってしまうことがあります。初めてこの光景を見る人は、「もうこのゴルフ場は経営破たんするのでは?」、と余計な心配をすると思いますが、なんのその、水はけがとてもよくて暫くすると水は引いてコースは元通りになり通常に営業します。
素晴らしい天気が暫く続いた後、突然の気象変化に驚かされた週でしたが、久しぶりにオーストラリアの大自然の気性を刻々と肌で感じることができた時間でもありました。
ちなみに今現在、ゴールドコーストは再び青空が広がり穏やかな天気になっています。
写真はマジェラバ地区の運動場(氾濫源)です。運動場が水没しています。
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自然の驚異に驚かされた週