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不動産売却ガイド

【まめ知識】不動産業者への売却依頼

質問

自宅を売りに出そうと思っています。友人Aに聞くと「複数の不動産業者に取引の仲介を依頼した方がよい」と言われたのですが、友人Bには「1社にすべて任せた方がよい」と言われました。より好条件で売却するには、実際はどちらがよいのでしょうか ?

(45歳男性)

回答

このような質問は、不動産売却の問い合わせの際、必ずと言っていいほど尋ねられます。結論から申しますと、まずは、ご友人Bの助言を基に検討を進めた方がいいと思います。理由は、売主が1業者だけに売却依頼をすること(通称:Exclusive Agent ※)は、業者側からすると、その仕事に対する見返り報酬が保証されることになるので、彼らの販売に対する積極性が増すからです。したがって売主は、業者が忠実義務という不動産業法の下、自負心を持って独占的に売却活動に力を注ぎ、より好条件で売却しようと一生懸命働いてくれることを期待できます。

一見すると、複数の業者を通す(通称:Open Listing ※)方が販路が広がり、たくさんの商談が入ってくるのでは ? と思えるかもしれませんが、実はそこが誤解しやすいところです。業者側が「ほかの業者にも依頼しているのであれば、この物件の案内は後回しでもいいか」と考えがちになります。販路を拡大させる思惑で複数の業者にOpen Listingで売却依頼をしたはずが、肝心の業者側の売主に対する忠実義務や売却活動に対する積極性が乏しくなり、いくら待てども一向に商談が入らないという状況になることも考えられます。

売主は業者の思惑を上手く汲み上げ、業者の信用性、実績、売却までの交渉プロセス、営業報告など、売却業務全般についてよく説明を聞き、どの業者が一番良い条件で売却してくれそうかを検討する必要があります。また、売却活動は相互の信用関係が大前提になりますので、その点も十分に吟味し、どの方法で売却依頼をかけるのか、最終的な結論を出された方がいいと思います。

※ Exclusive Agent=専属専任媒介契約
※ Open Listing=日本でいう一般媒介契約